海田高校 合格
海田校
船越中 出身
地頭が良いわけでもない、何から手をつければいいかも分からない、そんな私が海田高校に合格するためにしてきたことを書きます。中1・中2のころは、とにかく部活が忙しくて多くの時間を費やしており、趣味の時間も必要なので本当に勉強はまったくでした。be動詞も分からない、都道府県すら覚えていない。私は完全にあきらめモードでした。受験なんて本当にあるんだろうかとすら思ってました。
でも、中3になって海田高校へオープンスクールへ行った時、そこで私が学校生活を送っている姿がとても鮮明に思い浮かびました。私が行くのは海田高校しかない、自分でも不思議なくらいに絶対に海田高校に行きたいと思い始めたんです。私の実質的な受験期間は、部活を引退した夏休みから始まりました。底辺からの追い上げはかなりきついと分かっていても、少しわくわくしていました。死ぬほど頑張ったらどこまでいけるのか、それが私のモチベーションでした。
周りには受験生でも勉強をしない人がたくさんいて、心が折れそうなことがありました。そんなとき、父が「大人がみんなこぞって君たちが勉強する環境作りをしてくれている。このたった1年、勉強をしないのは損だ」と言った言葉が腑に落ちて、確かに、人生のうちのたったこの1年だけ割り切って勉強だけしよう。そう思いました。
ここまでは気持ちの作り方でしたが、実際にやるのは別問題です。勉強の計画と実行は父と二人三脚でした。塾の模試の結果の紙を見ながら、父と戦略を立てていったのは楽しかったです。
両親はテストで良い点を取ることよりも、私が机に向かって勉強したり学びを工夫する「過程」の方をいつも褒めてくれました。なので私は結果を恐れず何も迷わず、ただただ努力をすることができました。とてもつらかったけれど、親が褒めてくれることと、塾の先生にもよく頑張っている子だと思われることが、私を律する最高の見張りだったと思います。
私は受験期間、この2つを交互にしていました。
1.すべての単元の基本を全部平等にやる。2.苦手な箇所を凸凹を埋めるように問題を解いて理解していく。
また、私の学力向上への道と工夫点は大きくわけて以下の通りです。
・夏休みで中1と中2の単元を勉強
・中3の単元は定期テストの時に勉強し、冬ごろには3年間の基礎はでき上がってる状態にする
・3回の学力テストを受験本番だと思って死ぬ気でやる(テスト慣れするし、本気でやるほどテスト終わったあとの「ああすれば良かった」という点がよく出てきて勉強の参考になる)
・模試を大いに利用する(模試は学力テストより頻繁にあるので、例えば2週間理科だけを集中してやってどれだけ点数が伸びたかを見る。中1~中3すべての理科が全体的に得意になるだけで気持ちの余裕が本当にすごい)
・模試の復習は必須!間違えたところはその単元に戻って解き方を理解する。次この模試を受けたら100点取れるくらい隅々まで理解し尽くす。もし最初に受けた模試の結果が60点だったとしても、次やったとき100点いけたら、実質私の学力ははもう100点の実力になったことなんだと思っていました。ワークで基礎の問題をするだけでなく、模試の問題で本当に分からないところを調べて、他のこととも関連づけて覚えるうちに、気づけば理解しているところがどんどんいろんなところに広がっていきます。はっきり言って爽快です。今までの私じゃないみたいに、どんどん知識が増えていくのは楽しいです。
そんな私が一貫して、とにかくしてきたことは「ワーク何周も」です。塾のテキストは何周もしました。中3でもらった正月特訓のワークも何度も解き直しました。いろいをなワークをするより、1つのワークを完璧に仕上げることを一番気をつけていました。
「テストで初めて出会った問題はまず普通はとけないと思え」お決まりの記述や、見たことある形の問題しか解けないと思っていました。だからこそ、ワークで鍛えて脊髄反射で答えられる形を理想としていました。
受験は地獄です。勉強をしてもストレスで、勉強をしなくてもストレス。休憩で気は休まらない。多分メンタルの弱さに比例して勉強量が増えていくんだと思います。やればやるだけ勉強の底が深くなっていきました。覚えられなかった単語と公式とモチベーションを上げる言葉を紙に書いて、自室の壁に貼りまくってました。日本地図は何度も描いたし、勉強をして初めて地球儀の必要性が分かりました。
1年間勉強をし続けて良かったです。やめようと思えば一瞬だったと思います。まっさらな頭に正しい知識を入れてくれた先生方、ありがとうございました。私が自習室に来る度に話しかけてくれて、うれしかったです。自習室はすごく集中できました。勉強する環境を整えてくれた親にも感謝しています。
受験期間は生きてきた中で一番長く感じた1年間。私にとって、とても貴重な経験でした。今、勉強が全然で絶望している後輩にも伝えたい。底辺からでもやり方と努力の継続でいくらでも這い上がれることを。勉強は量も質も。泥臭く行きましょう。