大安寺中等教育学校 合格
大安寺中等教育学校
箕島小 出身
三年前、僕は大安寺の合格通知を受け取りました。正確にいえば、それは僕のものではなく、姉の合格通知です。封筒を家族が固唾を飲んであける姿が今でも目に焼きついていて、次はこのドキドキが自分にめぐってくるということを感じていたのを覚えています。僕は小四の秋から鷗州塾に通い始めました。五年生にはいるとSSクラスに入れてもらいましたが、勉強がきらいな僕は集中力が続かず、塾の時間しか勉強に身が入らず、すすんで机に向かうことがありませんでした。だからクラスの中ではいつも下のほうだったと思います。母はこんな僕を見かねて、勉強を妹尾校や近所のふれあいセンターの自習室でするようすすめました。その日から僕は、学校から帰ったらすぐに自習室に向かい、二~三時間集中して取り組めるようになりました。すると勉強する環境を変えた効果か、少しずつテストの点数が上がるようになってきました。生活の時間配分を考え直し、やることリストを作ってスケジュールを立てると、宿題だけで「ふぅふぅ」と言っていた僕が、効率よく毎日を過ごすことができるようになりました。しかし六年生になると、SSクラスでいることは出来ましたが、授業スピードが早く、問題もとても難しく、正直ついていくのがやっとでした。得意な算数と適性問題でなんとか持っていたと思います。時間を作っては、過去問、アインストーンや的中ゼミの解き直し、作文問題は毎日していました。振り返ってみると、こんな僕が大安寺に合格できたのは、早い時期から大安寺に行きたいと強く願っていたからだと思います。四年生でオープンスクールに行ったとき、大安寺の先生が「勉強ももちろん大切ですが、中学校生活でのクラブや委員会、行事を一生懸命取り組み、家でのお手伝いをしっかりしてください。」とおっしゃっていました。僕は学校で運営委員長に立候補して、悩みもがきながら活動しました。塾の先生に悩みを聞いてもらったこともあります。行事や手伝いも全力で頑張ってきました。また、中学受験をするにあたって志望動機を考える機会に恵まれ、僕は自分の将来について考えさせられ、目標を持つことができました。まず将来の大きな目標を持ち、それに近づくためには何をすればいいか・・・。十年後、五年後、一年後の目標、一週間、一日の目標と細かくノートに書いて明確化しました。最後に、僕は自分だけの力ではなく、支えてくださったたくさんの方のおかげでここまでやってこられました。苦しい課題も、ライバルであり、仲間であるチーム鷗州と切磋琢磨できたし、厳しくも優しくて楽しい授業をしてくださった先生、わからない問題にとことん付き合ってくれた父と姉、弁当や送り迎えをしてくれた母、いつもニコニコ励ましてくれた祖父母、本当にありがとうございました。中学生になっても、努力を積み上げて勉強や行事を精一杯楽しみます。