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2022年07月30日

大学現役合格のための計画的勉強法

高3生にとって、最も重要な時期が「夏休み」です。大学現役合格するためには、すべての科目で高得点を取る必要はありません。ほとんどの大学・学部で、総合点の6割~7割程度が合格ラインとなっています。では、それを達成するには夏休みをどのように過ごせば良いのでしょうか?

1.合格に必要な得点の確認と自己分析
志望する大学・学部について、共通テストと二次試験の配点を確認しましょう。学習時間の配分を考えるときに、配点の高い科目を優先しましょう。また、大学のホームページや赤本などで、学部・学科ごとの合格最低点が公開されている場合は、必ず確認しておきましょう。目標得点を設定するときの目安になります。
志望大学・学部が決まっていない人は、志望校選択の幅を確保するために「受験科目を絞らないこと」が重要です。早期に科目を絞ることは、志望校の選択の幅が狭くなるだけでなく、成績が下がる原因となることもあるのです。
受験勉強は、志望校合格に必要な学力と、現時点での学力との差異を埋めることに他なりません。自分の現在の学力については、担当教師に相談してみることをおすすめします。鷗州塾では、直接授業を担当する教師が、カウンセリング担当として進路や学習法の相談にお応えします。

2.科目のバランスと復習の重要性
鷗州塾の毎週の授業を復習し、授業で課される確認テスト、暗記事項や添削問題に取り組むことで、現役合格に向けての学習が効率的に進みます。
一般的には、理科や社会が9月以降の学習の中心となるため、英語・数学については、夏休みが終わるまでに、ある程度の力をつけておくことが必要です。
家庭学習では、「授業の復習」を最優先してください。復習の効果は、習ったその日が最も高く、1週間後に再び復習すると、定着率が高まります。理解できたところと、できていないところが把握できていれば、9月以降にやるべきことが明確となり、学習効率が高まるのです。復習の到達度の目安は、「友だちに説明できるレベル」です。他人に説明できない箇所は、理解が曖昧な証拠です。復習の時に意識してもらいたいことは、「答案作成能力」を磨くことです。授業は「インプット」、復習は「アウトプット」と役割が異なります。実力がついても、発揮できなければ、点数は伸びません。
復習の次に大切なのが、「過去問演習」です。解けないことを気にするあまり、先延ばしにする受験生が多いのですが、対象を知らずに対策するのは無駄が多すぎます。出来具合をあまり気にせず、早期から実際の問題に触れることで、時間配分・問題のレベル・出題形式・解答形式・よく出る分野を体感し、夏以降の受験勉強を効率化することができます。

3.時期に応じた学習方法を計画しよう
●8月~11月:応用力を身につける時期
夏休みからは、レベルアップのための期間です。入試基本レベルを夏休みまでに仕上げている人は、ここからは「合否を分ける入試標準レベル」の問題が解けるようにしていきましょう。
さらに難しい入試発展レベルの問題では、解説を読んで理解することや、入試問題のレベルの幅を知ることを意識しましょう。実際の入試の場では、解答を避けたほうが無難な問題、いわゆる「捨て問」もあります。実際に、数学が得意な受験生が好奇心から発展的な問題に時間をかけ過ぎて、典型問題を落としてしまうケースもよくあります。問題のレベルや解答に必要な時間を見極める訓練も、意識してやってみましょう。
また、12月になると、共通テストが気になって、二次試験対策に十分な時間がかけられなくなります。11月末までに理科・社会を含めた記述対策を一通り完成させておくべきです。共通テストが終わってから二次試験までは、約1か月しかありません。この時期は時間内に得点を稼ぐトレーニングを行い、知識のチェックを行う時期となるので、11月末までに高校の履修範囲の学習を終え、入試標準レベルの問題が解けるよう、学習しておかなければなりません。

●12月~1月前半:共通テスト対策
共通テストを重視する大学・学部を志望している人は、12月に入ったら共通テスト対策に切り替えましょう。共通テスト特有の形式や時間配分を意識し、選択肢の切り捨て方や時間短縮できる解法を身につける時期です。共通テストと二次試験の配点がほぼ1:1の大学でも、この時期は共通テスト対策を重視しましょう。鷗州塾でも冬期から共通テストまでの期間は、一部の講座を除いて共通テスト対策を実施します。毎年、この時期に扱った教材から、多くの問題がセンター試験で出題されてきました。
一方、東京大や京都大のように二次試験重視の大学・学部を受験する場合は、第一段階選抜をクリアできればかまいません。ただし、二次試験よりも易しいからと、時間を計ったトレーニングをおろそかにするのは避けましょう。後悔しないためにも、年が明けてからは共通テスト対策を行いましょう。私大受験者は、共通テスト後すぐに私大対策を始めましょう。

●1月後半~2月:直前まとめ
共通テスト後、出願大学が決まれば二次試験に向けて全力投球です。この1か月間は現役生にとって学力が大きく伸びる重要な時期です。同時に、数学Ⅲの計算力、理科Ⅱの知識量・論述力が一時的に衰える時期でもあります。たとえ出願で迷っていても、共通テストの翌日から記述試験対策を始めましょう。
また、私大の入試もこの時期となります。私大が第一志望の場合は、過去問演習を徹底しましょう。国公立が第一志望の場合は、あくまでも第一志望への対策を中心に学習を進めましょう。私大の過去問は受験の3日前までに1年分だけ解いて、出題形式や時間配分の確認をしておきましょう。





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