2022年07月30日
大学へはいくらかかるの?
大学受験・進学・大学生活…。これから迎えるさまざまなことに、お金が必要になります。受験生には、まず勉強をしっかりしてもらうことが大切ですが、どれくらいのお金がかかるのかを知ることも進路を考えるうえで重要です。
これから紹介するモデルを参考に、必要となる受験費用・学費・生活費などについて、ご検討ください。
- CHECK1 大学受験費用
- 受験大学・併願パターンによって費用は変わります。
- ※私立大学の受験料は大学によって異なるため、概算で表記しています。また、共通テストは成績通知を希望する場合は800円追加になります。
- 受験費用のモデルパターン
- ここ数年、現役生の平均受験校数は1~3校が6割を占めるようになっています。モデルパターンでは、国公立大の前期後期と私立大学を受験した場合にかかる費用の例を挙げています。実際は、併願校の数などにより受験費用は異なりますが、参考にしてみてください。
- また、上記の受験料以外に、大学を受験することに伴って必要となるお金として、移動交通費・宿泊代・その他雑費などが考えられます。
- つまり、受験する際に必要となる費用は、[A]+[B]なので…
- CHECK2 大学入学から卒業までに必要な学費
- 大学の入学手続きの際には、入学金・授業料・施設費などが必要になります。ここでは、大学入学から卒業までに必要となる学費について見てみます。学費の安さ・高さでだけで大学を決定するわけにはいきませんが、参考にしてみてください。
国公立大学と私立大学では経営システムが異なりますので、学費の差が生じます。たくさんの費用がかかるということを知ることで、子どもたちは受験勉強だけでなく、大学入学後も勉強に対する姿勢が揺らぐことなく、夢に向かって頑張っていけるはずです。 - ◆国立大学◆
- 入学金・授業料については文部科学省で決定された標準額の20%増を限度に、各国立大学が自由に設定できます。大半の大学が標準額と同じですが、名古屋大学や神戸大学などは標準額と差があります。基本的に必要な学費は入学金と授業料ですが、学会費・学友会費などが任意で徴収される場合があります。
- ◆公立大学◆
- 地方自治体によって学費が決定されますが、大半の大学が国立大学の設定金額に準じています。学費の決定は地方自治体に任されているので、全国一律ではなく、学部によって学費が異なる場合もあります。
公立大学の学費の特徴として「地元出身者優遇制度」があります。この制度は、大学が設置されている地域に住む学生に対して学費を優遇するものです。例えば、県立広島大学では、県内出身者の入学金が282,000円に対して、県外出身者は394,800円となっています。授業料は同額で535,800円です(2020年度)。大阪府立大学では府内出身者の入学金が282,000円に対して、府外出身者は382,000円となります。授業料は同額で535,800円です(2020年度)。 - ◆私立大学◆
- 私立大学は、それぞれの大学で学費を決定します。同一大学でも学部・学科により学費が異なります。
下記の表では、卒業までの学費は、入学金+(授業料+施設費)×在学年数で計算しています。在学年数は、医・歯・薬学部系統を6年、それら以外は4年としました。上記の卒業までの学費は、授業料が卒業まで同額の場合です。ここ数年、2年次以降の学費を変動させる「スライド制」を導入する大学が増えていますので、2年目以降の授業料が高くなるケースがあります。







