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2022年07月30日

総合型選抜・学校推薦型選抜について~その1~

◆拡大する推薦入試
入試といえば一般入試しか想定しないようでは情報が古いです。推薦入試はもはや特別な入試ではなく、2020年に大学に入学した者の約半数が推薦入試によるものです。その多くは私立大ですが、下のグラフのように国公立大においても今後は入学定員の約30%まで推薦入試枠が拡大する予定です。



結論から言って、「第一志望校に推薦入試があり」「自分が受けられる資格がある」のであれば、 積極的にチャレンジするべきです。もし不合格だったとしても、一般入試で再チャレンジすることが可能であり、受験の機会が増えることになります。推薦対策のために、志望理由書を書くことは、自分がその大学を目指す動機や目的をクリアーにすることでもあり、モチベーションが高まります。そしてペーパー試験での学力以外の要素(小論文・面接など)を有効活用すれば、「今の学力で一般入試では合格困難な大学」に合格できるのも事実です。また、見落とされがちですが、推薦入試には浪人生が少ないため、ライバルが減るというメリットもあります。


◆総合型選抜と学校推薦型選抜の違い
総合型選抜 学校推薦型選抜
何を重視するか ●大学の求める学生像
●書類審査+人物評価(面接)
●意欲/個性/特化した技能
●大学の求める学生像
●書類審査+学校の成績(評定平均)
●課外活動
●幅広い学力
出願時期 9/1以降 11/1以降
合格発表 11/1以降 12/1以降
学力試験 小論文/プレゼンテ―ション/教科(科目)筆記試験…等が課される 小論文/プレゼンテ―ション/教科(科目)筆記試験…等が課される
向いている生徒 自分の個性や持ち味をベースに、可能性(未来)をアピールできる "成績、課外活動など積み重ねた実績(過去)をアピールできる"
 


●共通することは…「志望理由書/自己推薦書が合否の鍵を握る!!」
●有利に働く資格…「英語外部検定(英検®・TOEFL®など)で、上位級・高スコアを持つ」

「総合型選抜」は、高校の推薦が必要なく、誰でもチャレンジできるので、自己推薦とも言われます。現役生のみならず、浪人生も出願できます。ただし大学によっては出願資格に条件があります。
「学校推薦型選抜」は文字通り、高校(学校長)の推薦が必要です。また1つの高校から1名~5名までのように人数制限があります。まずは校内選考をクリアする必要があります。現役生のみに限定されることが多いですが、医学部などを中心に既卒生も可の場合もあります(ただし1浪以内など条件あり)。

両者の違いは端的に言えば、
●「総合型選抜」→生徒の可能性(未来)を判断します。
●「学校推薦型選抜」→生徒の実績(過去)を判断します。

どちらの場合でも受験者(生徒本人)が提出する『志望理由書』が合否の最大のカギを握ります。入学したい意思をいかに相手に伝えるが、が勝負です。英語外部検定の資格は、出願資格になっていれば当然ながら指定基準を超えなければなりません。基準がない場合でも、上位級(スコア)であればあるほど、合否判断の際に間違いなく有利に働きます。






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