2022年07月30日
【数学】夏の学習ポイント
学年を問わず、数学の実力を向上させるには、下記3つのポイントがあります。
●計算力をつけること。
●公式は丸暗記せず、仕組みをきちんと理解して覚えること。
●複数の解法を身につけること。
◆共通テスト対策
①時間との勝負です!
試験時間の中でいろいろと実験や考察する時間はほとんどありません。長い文章を読み解く読解力と答えまで辿りつく計算力が必要です。昨年の共通テストから、計算力に加えて長い問題文や選択肢から答えに必要な内容を素早く・正確に読み取る力が問われる傾向があります。過去のセンター試験の中にもそういった問題がありましたので、過去問を使った演習も有効です。必ず時間を計って、時間内に解けるようになるまで練習をしましょう。
②公式や定理を理解する!
公式や定理の仕組みを知っていないと問題に活用できません。単純な計算問題は出題されなくなっていますので、深く理解しておかないと答えに辿りつけません。教科書に載っている公式や定理の証明を理解しておきましょう。また、共通テストの施行問題に、2つの解法で解いた答案があり、それぞれについて考察する問題がありました。問題集に載っている別解は必ず確認し、複数の解法で解けるようになりましょう。
◆2次試験対策
①解き切る計算力
解き方が分かって式を立てることができても、そこから計算できずに答えが導き出せなかったということが、よくある失敗例です。過程を重視する難関大学では、途中計算も煩雑なものが多いので、完答できる計算力を身につけましょう。
②公式や定理は証明できる!
2次試験では、当たり前に使う公式や定理の証明問題がたびたび出題されます。使い方は知っているけど、成り立ちを知らなければ書けません。丸暗記して数値を代入するだけの道具として使うだけの人は一切通用しないと思ってください。「本質の理解」に重きが置かれ、どのようにして公式が導かれたのか、どのような場面で使用するのか、その成り立ちや使用目的をきちんと自分のものにしておけば、あらゆる局面での利用が可能になります。
また、どんな応用問題も、結局は基本的な解法の組合せによってできています。最近は東大・京大であっても難問・奇問の類は少なくなりました。与えられた情報を正しく処理するための道具として、基本的な問題の解法を身につけることは、料理をする際に調味料の役割を知っていたり、包丁やまな板など目的に応じた道具の使い方を身につけていたりすることに似ています。ここでは少しの暗記が必要です。
①夏休み前までの復習を!
夏休み前までに学習した「方程式・不等式」「2次関数」は高校数学の基礎となる部分です。この単元が身についていないと、今後の学習に大きな影響を与えます。まずは高校数学の礎をきちんと理解しましょう!
②9月以降の先取りで差をつけろ!
まだ、数か月ですが、高校の数学はどうでしたか?授業が早いなぁ、難しいなぁと感じた人も多かったと思います。夏休み以降もこの状況は変わりません。いや、もっと難しく感じると思いますので、夏休み以降の勉強を先取りしておきましょう!
①復習の夏に!
高3になると理科や社会を本格的に勉強しますし、理系の人は数学Ⅲに多くの時間が割かれますので、夏休みの間に今までに習った単元を必ず復習しておきましょう。特に数学Ⅰと数学Aは受験科目になる受験生が多いと思いますが、忘れている部分も多いと思います。学校の授業がストップしているこの夏に復習を!!
②入試を見据えた対策を!
受験勉強にフライングはありません!早く始めたもん勝ちです。数学Ⅰと数学Aの復習と同時に共通テストやセンター試験の過去問を解いてみましょう。
①苦手克服の夏に!
自分の苦手な単元どこですか?模試を受けるたびに点数が取れない単元があなたの苦手な単元です。いつまでもほっておくのですか?夏を過ぎると入試演習に入りますよ。苦手単元の入試問題は手も足もでない可能性があります。それが焦りにつながり、集中力の低下につながります。悪循環を断ち切る夏にしましょう!
②出題傾向を知る夏に!
共通テストや志望する大学の2次試験の出題傾向を知っていますか?今、あなたが克服しようとしている単元はよく出題される単元ですか?時間が無限にあるわけではありません。限られた時間の中で合格基準を超える学力を身につけないといけません。志望大学がある程度絞れている人は、過去問をみて傾向を把握しましょう。 また、記述式の試験では、答えが合えば良いというものではなく、解答に至るまでの自分の考えを表現する力が要求されます。答案の書き方も意識して解きましょう。