メニュー

2021年05月07日

【動画】2021年度大学入学共通テスト《国語》



鷗州塾で国語を担当する井久保と申します。
この動画では21年度の第1回共通テスト国語の分析と今後の勉強法についてお話しします。

国語の問題は、80分で大問4題を解くもので、合計で200点の配点でした。これまでのセンター試験の国語を踏襲したものであったと言えます。難易度については、20年度の最後のセンター試験が119点、今年の初めての共通テストの平均点が117点となっており、同程度であったと言えるでしょう。また、問題の分量ですが、80分の時間内で十分に解き切ることができる問題だった考えられます。これらのことから、今後の勉強法としては、これまでのセンター試験の過去問を使って対策をしていくことが非常に有効だと言えます。

さて、各大問の詳細の分析を行います。評論と小説は、特に試行テストや各社の予想問題などで、例えばポスターなどを使う実用的な文章、あとは第2問で詩やエッセイの出題が予想されていましたが、実際に蓋を開けてみると評論は従来通りの学術的な文章、小説についてもオーソドックスな小説題材が選定されています。今後、実用的文章や詩、エッセイが第2回以降で出ないと断言することはできませんが、今回の出題結果を踏まえて、基本的にはセンター試験の過去問を使って、オーソドックスな評論・小説を題材として解いていくことが有効です。

しかしながら、実用的文章や詩・エッセイなどの対策も一部を行っていく必要がありますし、設問も、例えば評論であれば、その評論文章を読んだ生徒のノート、小説であればその小説に対する批判評論を踏まえた上での考察など、これまでの、評論であればは傍線部の言い換え、小説であれば心情問題のように、パターンを類型化できない新しい切り口の設問が増えつつあるのも現状です。ですので、このような新しく出されるジャンルの問題、または新しい切り口の問題に対応すべく、プラスアルファーで新傾向の予想問題を定期的に解いていただくことをお勧めします。目安としては1か月に4回、過去問を解く時間があるのであれば、3回はセンターの過去問、1回は新傾向の予想問題という風に、特に現代文については考えていくと良いと思います。

古文と漢文の古典科目ですが、古文の問題は文法の独立した問題が出題されなかったということが大きな特徴として挙げられます。しかしながら、文法問題が出なかったから文法をやらなくてもいいというわけではなくて、むしろその逆だと考えていただきたいです。 実際に、古文単語の知識を問う問題の後は、傍線部一文の和訳問題が主に出題されています。解釈問題においては、当然ながら単語の知識や文法の知識というものがその判断根拠になります。その観点から、特に古文は、点数の取りどころである解釈問題を取りこぼさないようにするために、単語や文法を特に早期に高1・高2年または高3の前半に固めていただくこと、ここを特に意識して学習していただくことが重要になります。

漢文に関しても、句形の知識というものがストレートに聞かれる問題が多く出題されているので、結論としては非常にベタでオーソドックスなものですが知識単元を早期に固めていくということが重要になってきます。

さて、3番の古文、4番の漢文につきまして、上位の生徒が差をつけられた問題というのが、3番の古文では和歌の問題が出題されました。本文の中の4首の和歌を踏まえ、また違う出典の和歌との相違を考えなくてはいけないという非常に高度な問題が出題されました。付け焼き刃の対応では、なかなか取れるものではなくて、和歌の修辞技法という基礎理論をしっかり仕上げてきたことが非常に重要でした。また、漢文の問題につきましても漢詩の押韻を使った空欄補充問題などが、2年連続で出題されており、共通テスト近年の問題を解いていく上では、和歌・漢詩の修辞技法が非常に重要な意味を持つと考えることができます。

鷗州塾の例年のカリキュラムにおいては、夏休みに、この和歌・漢詩の修辞技法に特化した授業を各クラスで展開します。特に英語や数学を普段受講していただいていて、文法はある程度できているんだけど、和歌や漢詩の修辞技法や解釈の方法や文章の読解に不安があるな、という方は、ぜひ夏休みだけでも鷗州塾の国語の授業に参加していただければ、独学でなかなか手の届きづらいところをしっかり集中的に学習をしていただくことができるようになっております。特に、差がつきやすいのが、先ほども述べたとおり、和歌・漢詩の単元の問題であると言えますので、ぜひご検討ください。

今回は、共通テスト国語の全体の概要を評価分析をした形となりましたが、鷗州塾の授業の中では、これまでの過去問などを使ってより精緻な分析や学習方法など、毎週指導させていただいております。関心のある方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

本日は長い間でしたがご視聴いただきましてありがとうございました。では失礼いたします。

鷗州塾高校部については、詳しくはこちら


資料請求はこちらから♪来校予約はこちらから♪



一覧へ戻る