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2021年05月01日

2021年度 岡山大学二次試験講評《生物》

試験時間は60分。2021年度も過去3年に引き続き4題必答であり、選択問題は出題されなかった。2020年度と比べて論述問題が9題から6題へと減少した。2020年度は字数指定のある論述の問題が多く出題されたが、2021年度も同様の傾向であった。論述問題は減少したが150字や200字といった論述問題もあり、全体の字数としては大きな変化はなかった。図や表からの考察問題がなかったため、難易度は下がったといえる。

大問1は『遺伝子の発現』に関する問題であった。問3(2)では150字の、問4では80字の論述問題が出題された。また鎌状赤血球、DNA多型に関する問題も出題されたが、いずれも標準レベルの設問であった。

大問2は『体内環境の維持』に関する問題であった。ヒトの血液の組成、酸素解離曲線について出題された。問3では200字の論述問題があり、かなりの時間を要したものと思われる。

大問3は『遺伝』に関する問題であった。有性生殖と独立の法則、連鎖、ガードンの実験について出題された。問3で字数制限のない論述問題が出題され、時間を要したものと思われる。その他の設問は平易なものであった。

大問4は『生態系』に関する問題であった。主に遷移について、問3で150字、問4で50字の論述問題が出題されたが、いずれも標準レベルの難易度であった。

岡山大学は知識問題や知識を使った論述問題が多く出題されるので、教科書レベルの学習を徹底し基本知識を押さえ、標準レベルの問題演習を反復して行うことで、確実に得点を稼げるようにしておきたい。また、論述問題と考察問題で得点差がつくと思われるので、普段から与えられた条件をもとに考察を行う練習をし、80字~150字程度の論述に慣れておくことが重要である。





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