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2021年05月01日

2021年度 岡山大学二次試験講評《英語》

試験時間は120分。出題形式の昨年度からの大きな変更点はなく、今年度も英語の設問と日本語の設問が介在して出題された。英文の総語数は昨年度と比べて約170words減少した。問3の下線部英訳は、例年通りこなれた日本語もなくストレートに英訳できる問題が多かったが、日本語の読み替えが必要なものもあった。以上のことを考えると、総合的な難易度としては昨年度と変化なしと考えられる。

問1は電子機器が脳に及ぼす影響に関する長文の読解問題であった。昨年度同様、英語による記号式問題と日本語による説明問題が半分ずつ混在しており、過去問で対策をしていた受験生にとっては驚くことではなかったはずである。

問2は日本における父親の育児休暇取得の推進について、問1と同様、半分はすべて英語による設問、もう半分は日本語による設問で、問題(1)と(2)は記号選択式であった。

長文の分量は昨年度と比べて、約100words減少したが、それでも全体的なことを考えると、問1同様に読解とそれに対する解答の速度が求められている。また問1も問2も難しい単語には注釈がつけられていた。

問3の下線部英訳は、ほとんどがひねった日本語表現もなく、直訳も可能であったが、④の「便利さに甘える」や「社会の負の側面が見える」は日本語の読みかえが必要であった。また英訳する部分は昨年度同様4問であった。問4は例年通り自由英作文の出題であった。自分が世界中のフォロワーを抱えるYouTuberになって、外国人に日本の良いところを紹介するビデオを作成するという趣旨の英文を読み、日本のどの場所を紹介したいかとYouTubeチャンネル視聴者に何を伝えたいかを英語で答えるものであった。

昨年、一昨年度のような環境問題や時事問題ではなかったため、いろいろな大学などの自由英作文を常日頃から書く習慣をつけていれば、決して書きにくい問題ではなかったはずである。

長文読解問題に関しては、読解する能力もさることながら、必要となるポイントを効率良くまとめる解答作成能力も大いに必要となる。また、ここ数年客観式の内容一致問題が出題されていることから、長文の速読の能力や、要点を的確につかんでいく訓練をしていく必要がある。

対策としては、長文を読む際に、段落ごとに何が書かれてあったのかを短くまとめる練習をするとよいであろう。さらには、英語による設問にも慣れておくのがよい。和文英訳では、日常的に使われる日本語表現を、自由英作文では、100語程度で自己の主張を平易な英語で明確に表現する練習をしていこう。また社会的な問題にも関心を持っておくと、今回のような英作文が書きやすくなる。





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