2021年04月27日
2021年度大学入学共通テスト《化学基礎》
試験時間は2科目で60分。正誤問題、計算問題、グラフ問題で構成されており、化学基礎の全範囲から偏りなく出題されていました。大問数が2題という点は2020年のセンター試験と同じです。マーク数は2増加したましたが、数値2桁を答える問題が2題出題されており、実質の解答数は変わりませんでした。計算問題の分量は少なかったのですが、実験結果をもとに考察しなければならない、やや難度の高い出題が見られました。
第1問は比較的平易な設問で構成されていましたが、第2問は化学基礎では学習しない陽イオン交換樹脂を用いた実験に関する問題でした。問1は陽イオンの価数をもとに陽イオンと水素イオンの交換比を考えていく必要がありました。問2は塩化カルシウムを陽イオン交換樹脂に通した流出液の中和滴定に関する問題で、問1を解く際に読み取った内容に加え、溶液中のイオンの量を正確に追っていかなければならず、正確な情報処理能力が問われました。
次年度以降の対策としては、センター試験の過去問演習もある程度有効ですが、それだけでは高得点を狙いにくいです。化学基礎の教科書に記載されていない内容が出題されることも想定して、私立大学や国公立大学の二次試験など、複数の思考過程を要する問題にも目を通しておきましょう。
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