2020年08月07日
大学受験で勝つ!高校生のための英語の勉強法[広島]
勉強に不安を抱えている高校生は多いのではないでしょうか?大学受験の勉強方法について、鷗州塾高校部が教科別に解説しています。受験生である高3生はもちろん、高1・高2生の皆さんも、ぜひご覧ください。
今回は英語です。
- 大学受験で勝つ!高校生のための勉強法
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- 英語
学年別に、英語の学習ポイントについてお話しします。
高校1年生は、鷗州塾では3月または4月から高校内容に入り、コロナのため学校が休校の時期にも動画で授業を配信しており、これまで文法事項としては3単元から4単元の学習が進んでいます。
きちんと復習して、できればこれを英作文や読解に応用できるような力に変えていきたいところです。
センター試験に代わる新しい共通テストでは、文法問題(文法ゾーン)というのがなくなる予定になっており、ほぼすべて読解問題とリスニングになります。
ということは、文法で点を取るために学習するのではなくて、英作文のための基本的な知識として、文法を勉強しているという意識が必要です。
文法事項を習得して、カッコ埋めができるようになったら、その文法を使った英文が言える、あるいは英作文が書けるといった応用ができるように復習しましょう。
それから、もう1つ大切なのが和訳力です。
英文法問題がなくなるため、多くの部分を読解問題あるいは和訳問題が占めることになります。
和訳については、学校でも予習を課されたりしていますが、多くの生徒さんは、単語の意味を調べて、その日本語の単語をつなげて、自然が不自然かを考えながら読解を進めていらっしゃる方が多いのではないかと思います。
もちろん文法のルールも読解には使えますが、読解には読解ならではのルールというのが何種類かあります。書店に並ぶ本を見ると、だいたい英文解釈あるいは英語を和訳するルールというのが100あると言われています。 和訳力アップのために、そういったルールも少しずつ身につけていきましょう。
鷗州塾のクラスでも、英語を読むことを授業の中で進めていきますので、塾の授業を有効活用すれば、最短距離で和訳力がついていきます。
それから英検です。大学入試との関係で、受験校で使わないんじゃないか、高校1年生ではまだ早いんじゃないかなどいろいろ考えがあると思いますが、 まず言えるのは、共通テストでリスニングの配点が従来より高くなったら、英検の勉強をしている生徒が圧倒的に有利になります。 共通テストは読解問題メインだと言いましたが、読解問題となるとスピード感が必要になります。正確な和訳力に加えてスピーディーに英語を処理する能力は、英検の勉強をすることで必ず身につきます。 2年生で2級に合格できれば、かなり効果が出ると思いますので、ぜひ1年生のうちから取り組んでみてください。
高校2年生は、長文読解力の向上が課題になります。ひょっとしたら、単語を1語ずつ調べて、英文を1文1文すべて 全訳して学校に持っていくというのが、もうスタンダードになっている生徒さんが多いんじゃないかなって私個人は思ってるんですが、それでは、大学入試ではまったく通用しないんです。 なぜかと言うと、大学入試の長文を1文1文和訳して、1文1文文字にして、それを見ながら問題を解くことは、試験時間的にも絶対不可能だからです。
また、長文全体の中での各段落の役割も、問題を解く上では必要になってきますし、要約問題だとか説明問題が主流になっている大学が多くなっていて、長文読解能力=全訳能力ではないと思ったほうがいいです。 では、複数ある段落をどう処理するかということは、塾の授業で扱っていきますので、ぜひ塾の授業をペースメーカーに使ってください。 繰り返しますが、1文1文の全訳を見ながら問題を解くことはそろそろ卒業しないと、2年生は模試の点数でも差がついてしまいます。
そして英検です。2級合格そして準1級にトライしましょう。
2級でセンター試験レベルあるいはセンター試験より少し易しいレベルと言われています。つまり、2級や準1級を持っていると、共通テストでも成功する可能性が高いと考えられます。 さらに、準1級を持っていると、各大学で対応は違いますが、加点になったりあるいは英語のテストを免除してくれたりということがありますので、2年生のうちに準1級にトライしていくのがいいでしょう。
英検を大学入試で利用することについては、過去には高3で取った資格でなければダメだという話もありましたが、現状、ほとんどの大学で、2年生までに取った級も大学入試に利用することが可能になっています。 また、英検協会によると準1級は、だいたい合格するまでに半年から1年ぐらいかかると言われているので、2年生からトライしていかないと間に合わない可能性があります。 準1級の勉強は、2年生には少し負担になる部分もありますが、大学入試のためと思って準備を始めてください。校舎によって設置クラスが異なりますが、2級対策クラスも準1級対策クラスも準備しておりますので、ぜひご活用ください。
高校3年生は、志望校がそろそろ決まってくるころです。
志望校は早くから1つに絞ったほうがいいと考える方もいらっしゃいますが、コロナ禍で模試の回数も例年より少ないなど、志望校を決める決め手に欠けているという状況であることは事実だと思います。
今のところは行きたい大学が2つ3つあって大丈夫なので、その行きたい大学の「傾向」を見るようにしましょう。 数学や理科と違って、英語は過去の大学入試の問題がそのまま出るということはありません。 ですので、過去問を解いたからといって直接それが得点アップにつながるということはないんですが、どんな問題が出るのかを知っておくことは、非常に重要です。 あとは、試験時間。何分で何題ぐらいを解かないといけないのかを知っていると、普段の英語の勉強でも、入試を意識したスピード感で取り組めます。 解く必要まではないので、過去問を見て、和訳が多いとか、英作文はどんな形態なのか、記号問題はあるのか、リスニングが2次でも出るのか、試験時間はどうなのか、確認をしてみてください。
あと、文系と理系とで少し違いますが、特に理系の方は、2次試験で英語・数学・理科と受験する中で、英語で満点を狙う方は少ないと思います。 合格者の平均点や合格者最低点などが、赤本に出ていることが多いですので、目標点を確認しましょう。
実際に過去問を解くことは、英語の場合は、何年分解いたら良いということはありません。有名大学などでも、この数年間でずいぶん傾向が変わっています。グローバル化の影響もあり、10年前や15年前とこの3年くらいの傾向が同じという大学は、特に上位大学ではほぼありません。本番と同じ傾向の問題を解いておこうと思ったら、本当にここ数年の問題だけになりますので、時間を計ってちゃんと本番を想定して解こうとするには、まだ少し早いかなというところです。ですので、まずは過去問の傾向をざっと確認したら、普段やっている塾の勉強に集中して大丈夫です。
そして、共通テストで配点の上がるリスニング対策を始めましょう。 リスニングの配点は、センター試験のころの50点から共通テストでは100点になりますので、決して軽視はできません。100点というのは数学で言えば、Ⅰ・AやⅡ・Bと同じ点数ですし、国語で言えば、古文と漢文を合計した点数、社会の1科目分と同じです。 配点が2倍になりますが、問題数が2倍になるわけではなく、問題数としてはセンター試験の時とあまり変わりません。大きく変わったのは、1問あたりの配点が上がったということです。あと、センター試験の時には、2回流されていた放送が、共通テストでは今のところ、半分は1回しか流されないようです。
おそらく今年の受験生は、リスニングの時に例年以上に相当な緊張感があるでしょう。プレッシャーがかかっていると思います。また、英語は初日の最後の教科になります。社会や国語の試験で疲れて、さらに英語の筆記で疲れた状態で、リスニングの試験が1日の最後にあるので、体力的にも削られた状態でも正確性が維持できる生徒でないと100点を取ることは難しくなります。 本屋さんでもリスニング対策については、「3か月完成」というものが非常に多いので、もう手遅れじゃないかと思う人がいるかもしれませんが、まだまだ十分間に合います。苦手な人は、夏休みで基礎力をつけて、9月~11月で覚える、最後12月1月で実戦力を身につけていけば、まだまだ高得点を狙える時期です。ちょっと今まででリスニング苦手だけど後回しにしてきたなぁという人はぜひ挑戦してください。 何をすればいいか分からない人は、鷗州塾のリスニング対策クラスを受講するか、書店で購入できる本で言えば、センター試験の過去問くらいしかないのですが、英検2級から準1級にと同程度の内容が出るようですので、英検の教材を持ちの方なら、2級のリスニングを完璧にできるよう夏に演習を重ねてみるのもいいと思います。
個別カウンセリングで、具体的な勉強方法だけでなく、進路相談・学習相談などにも乗りますので、お気軽にご相談ください。
現在、学習内容については、大きな転換期の中にいます。 大学入試に限らずですが、次の入試ではこれまでとは違った傾向やグローバルな力を求める内容に大きく変わる可能性があります。
英語については、過去問オタクとかあるいは●●大学マニアになるのではなくて 1年生から3年生まで通して、英語の総合的な学力を意識してください。 文法中心の学習からギアチェンジをして、読解力と英作文能力、リスニング能力を重視する学習にしていく必要があります。
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