2020年05月09日
なぜ算数の勉強をするの?[岡山]
中学受験で出題される算数の問題は、小問と言われる1行~2行程度の文章でできている問題と、4行~8行程度の文章でできている大問の2つに分けることができます。そのうち、小問については、似たような類題を反復することで比較的少ない労力で克服することができます。
一方、長めの文章でできている大問については、まず問題の全体的な内容を把握することが必要となります。つまり、文章で書かれていることを速く読みとる力が必要になります。また、多くの入試問題では、ステップを踏んで問題を解くような構造になっています。(1)で出した答えを(2)や(3)を解く時に使うといった形です(広島学院中学の算数Ⅱなどはその典型)。
こういう大問を解くためには、まず(1)の基本的な問題の正答を確実に出し、それに引き続き、その答えを利用して次の問題を考えるという作業が必要になります。実は、この作業こそが、算数という教科を勉強する最大の醍醐味だと言えます。単発的な思いつきや、やったことがあるからできるなどという経験にとらわれず、その場で初めて目にする問題を順序立てて論理的に読み解いていくという作業こそが、社会人になった時に、仕事などに応用できる能力を養うことにつながると考えています。
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